歯周病の原因となる歯垢のことをプラークといい、歯に付いた食べかすなどのことではなく、歯の表面に付着した細菌の塊を指します。
このプラークは虫歯や歯周病の原因となる酸や毒素を産生する上に、次第に増殖していきますので、できるだけプラークを減らしてその活動を抑え、口内環境を整える必要があります。
厳密には、口の中のプラークを完全に取り除くことはできませんが、可能な限りプラークを減らし、虫歯や歯周病を予防するという働きをプラークコントロールといいます。
プラークコントロールには、しっかりとしたブラッシングが効果的で、歯の表面がざらついていたりすると数時間でプラークが形成されてしまいます。しかし、プラークが歯に対して実際に影響を及ぼすまでには24時間程度かかりますので、1日1回を目安にプラークコントロールすることが基本となります。
また、プラークコントロールに有効なのは歯磨きだけでなく、歯間ブラシを使って、しっかりと歯と歯の間をケアすることも重要です。
こういったプラークコントロールは歯周病予防に高い効果を発揮し、正しいブラッシングの仕方を習慣付ければ、誰でも簡単に行うことができます。ですが、歯周ポケットが通常よりも深く、ブラッシングなどでは歯垢を取り除けない場合がありますので、その際は歯医者でプラークを除去してもらうようにしましょう。