歯石とは
歯石は歯垢(プラーク)を口の中にためておくと、唾液の成分で少しづつ石灰化を起こして固まってできます。これが歯石と呼ばれるもので、硬くなってしまった歯石は歯磨きをしても取り除くことが難かしくなります。
歯垢から歯石になるまでには2・3日といわれています。歯肉縁より上にできるものを歯肉縁上歯石(白黄色)、歯肉縁より下にできるものを歯肉縁下歯石(白黄色)といいます。
歯肉縁上歯石は黄白色もしくは灰白色の歯石で、唾液腺の開口部が好発部位です。形成速度は速いですが歯面への固着力は弱いため、スケーラーで比較的容易に取り除くことができます。
歯肉縁下歯石は歯肉縁上歯石に比べても形成速度は遅いですが、密度が高く、取り除くのが困難です。
食事をすれば誰でも歯に歯垢が付着します。これは仕方のないことですが、こまめな歯磨きが虫歯や歯周病を防ぎます。歯についた歯垢は放っておかず、丁寧に歯磨きをして歯垢を取り除くことが大切です。