唾液の働き
口の中は常に唾液(だえき)が分泌されています。この唾液は食べ物を消化しやすい形にする役目がありますが、よく噛めば噛むほどたくさん分泌され、口の中の食べカスや細菌を洗い流す働きがあり、虫歯や歯周病の予防につながります。
唾液は一般的に寝ている時よりも起きている時の方がたくさん分泌され、噛むことによって質の良い唾液が分泌されます。そして食べ物をよく噛むと出る唾液には、化学的消化や口の中の洗浄効果促進といった、いろいろな働きがあります。
1.消化作用:「唾液アミラーゼ」の働きによって、デンプンをマルトースに分解する
2.円滑作用:口の中を湿らせ発音をスムーズにする
3.溶解作用:食べ物を溶かして舌で味覚を感じさせる
4.洗浄作用:食べ物のカスや細菌を洗い流す
5.抗菌作用:リゾチーム、ペルオキシダーゼ、ラクトフェリンが、病原微生物に抵抗する
6.pH緩衝作用:急激なpHの変化を防ぎ、細菌の繁殖を抑える
7.保護作用:歯の表面に皮膜を作り虫歯を防ぐ